栃木県佐野市は、京都から日光東照宮への宿場町として栄えた街です。
東照宮造営で全国から集まった職人たちが住み着いて、人形を作ったことが始まりといわれています。
現代の名工とは、幅広い産業分野の中から、きわめてすぐれた技能を持ち、その産業を通して社会の発展に貢献した人を表彰するものです。伝統工芸の分野で受賞する人は少なく、当工房では代表の吉田 宏(吉田吉貞)が平成13年に認定表彰を受け、現代の名工の一人となっております。
当店は「佐野衣装着雛」として指定されております。
栃木県伝統工芸品は、栃木県の風土と県民の生活の中ではぐくまれ、受け継がれてきた工芸品を「栃木県伝統工芸品」として指定しております。
動画(3分程)では雛人形についてのお話をさせて頂いております。当工房のことが良くご理解いただけると思いますので是非ともご覧ください。
お人形は人間の生命に関わるものです。
素材には、プラスチックなどは使わず、できるだけ土に還る材料を使うことにこだわり続けています。
日本人の主食である米へのこだわりから、胴体には、わら胴を使います。
量産の考え方で使われる型は、使用しないで作っております。
たとえば、樹脂型や桐塑型(桐のおがくずを固めた物)等、です。
作業は、ワラ胴の芯を削るところから始めます。
近年は、接着剤の進歩によって複雑な仕事が容易にできるようになりましたが、生地を何層にも重ねたり緩まないように締めたい急所には、隠し釘を打ちます。
お人形の手は、甲の部分までは、桐塑(桐のおがくず)の型を抜きそこに針金の芯を和紙で巻いた物を指として埋め込み手の表情を考えながら形作りをし塗りをかけていくといった、非常に手のかかった手を使用しています。
節句人形アドバイザーとは、節句行事や節句人形全般に関する豊富な知識を持った販売員を「一般社団法人、日本人形協会」が試験により審査し認定する資格制度です。
お客様が安心して節句人形をお買い求めいただけるよう、アドバイザーが最適なお人形選びをご提案させていただきます。
アドバイザーは、左図のようなカードを身につけております。
当社吉貞人形工房では、吉田哲也が有資格者となりました。
今後ともわかりやすいアドバイスを心がけ安心で満足のいくお買い物のお手伝いができるよう努力してまいります。どうぞお節句のお祝いの仕方など何でもお気軽にお尋ねください。
なお、節句人形アドバイザーのいる店では、店頭用のポスターを協会から配布されております。
アドバイザーは、左図のようなカードを身につけております。
本制度は、次の事を目的とし制定されました。
「我が国の長い伝統と歴史に培われた産業である正月用品、三月節句用品及び五月節句用品並びに日本人形等の製作に係る優秀な伝統的技術、技能を保持する者を節句人形工芸士に認定することにより、技術者に励みを与え、社会評価を高め、もって伝統的技術、技能の維持向上と、技術習得の意欲の増進を図り、ひいては、良質の作品を供給することにより業界の一層の発展に寄与する。
節句人形工芸士に認定されるには、次のような条件を満たす必要があります。
○ (社)日本人形協会の会員である者。
○ きわめてすぐれた技術、技能を有すると認められる者。
○ 技術、技能を通じて、他の技術者の模範と認められる者。
当工房では、
昭和60年吉田宏(吉貞)が(社)日本ひな人形協会より認定されました。
平成16年吉田哲也が(社)日本人形協会より認定されました。
高級品、上級品と呼ばれる品物は、襟元が首とぴったり着付けしてある事、柄合わせがしてある事など上げるときりが有りませんが、一言でいえば柔らかくてしっかりしているものといえます。
見えない所に時間と神経を使った結果がそうした仕上がりとなります。
とはいえ、人形ですから、腕や脚の骨格は、胴体に針金を埋め込んで使ったり腕や脚には、木毛を巻いた物を使ったりと言うことで人間の体とは根本的に違った物であることは、いうまでもありませんが、伝統技法の良し悪しは、作る職人の気持ち、と修練を積んだ腕と言えると思います。
品物の完成度で比較され、専門の業者たちが認めることではじめて価格の上下がついていきます。
写真だけでは確認できない、お人形の表情、質感を是非当工房にてご確認ください。当工房に併設の80坪のショールームでは、雛人形、五月人形、暮物など100セット以上の品ぞろえでお待ちしております。
実際のお人形に触れていただいたり、お顔や衣装を選んで頂くことも可能です。
実際の品物を見ていただかないと伝えられないものがありますので、大切な人の身代わりとなるお人形に出会っていただけるよう、皆様のご来店心よりお待ち致しております。