結婚式もそうですが、お雛様も向かって左に男雛、右に女雛と決まっています。ところが、大正時代以前と、現代でも京都では、これが逆なのです。日本の礼法では向かって右が上座だったので、雛人形も男雛が右でした。俗に京雛と呼ばれ、雛人形のお内裏様は天皇・皇后の姿を模しています。
この左右が入れ違ったのは昭和の始めでした。昭和天皇の即位式が紫宸殿で行われた時、欧米にならい向かって左に天皇陛下、右に皇后陛下がお並びになったことから、当時の東京の人形組合がお雛様の左右を入れ替えて飾ることに決めたからです。
ところが京都だけは、大正以前の京都御所の天皇の並び方を故実を基に守っているため、向かって右に男雛、左に女雛という飾り方をしています。
いづれにしてもどちらの並びも正しいといえますので、それぞれお好みの飾り方を楽しめばよいのでは。
親王飾りは、「男雛」と「女雛」の2つの人形がペアになった雛人形です。
三段飾りは、「男雛」と「女雛」の2つに、三人官女を加えた雛人形です。
七段飾りは、15人揃いの大変豪華な雛人形です。
一生に一度の贈り物、良い雛人形を。
雛人形(ひな人形)は、いわば生まれてきた赤ちゃんの分身で、厄災や不幸を引き受けてくれるお人形です。
昔からの慣わしや風習だけとなり形骸化していく気がしております。
そこで、先人たちがどういう思いでこの行事を始めたのか、どのように変遷して今形になってきたのかなど、ぜひ次の世代まで伝えたいそんな思いで販売しております。
初節句に贈る雛人形(ひな人形)、そのお子様にとって一つしかない「私のお雛様」です。もちろん一生に一つ、買い換えることを普通は、しないものです。修理しながらでも一生お付き合いするのが、本来の意味に沿っていると考えます。 大切なのは、お人形です。付属は、(台、屏風、お道具など)買い変えても、構わないわけですが、お人形は、その子供にとって一生物です。 是非、良いお人形を見つけるお買い物をして見てはいかがでしょうか。